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「怪物さんと退屈くんの12ヵ月」は降霊術と極めてよく似ています。

 

 音楽が鳴る前にも止んだ後にも、時間はだらだらと続いていて、それは複雑でありながら

とても退屈で、なおかつ贅沢なものです。そこでは、ステージ脇にうごめく闇や、

満員のフロアになぜか空いた一人分のスペースも、音や楽曲と同様に時間のエッセンスの

一部と言えるでしょう。

 僕たちはそこ に潜んでいるサムシングに直接触れるため、気配の移り変わりを使って

作曲を試みようと考えました。つまり、これは見えない向こう側の世界に向かって話しかけ

続ける作業でもあります。既にいくつかの実践や研究を重ねて、僕たちのスキルは

高まりました。そして、この退屈な降霊術が、現在の僕たちの生活をどこか反映した普遍に

届くことを信じています。

 

新世紀に僕たちが呼び寄せる、12かそれ以上の幽霊たちを是非ご高覧ください。

 

「怪物さんと退屈くんの12ヶ月」について

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